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手芸・ものづくりの困った

刺繍データが枠に入るか、縫う前に何十点でもまとめて確かめる方法

2026-08-17 ・ 刺繍機データ一括変換(embroidery-convert)
12,800円

こんなことで困っていませんか

複数の刺繍ミシンをお使いで、購入したり自作したりした刺繍データが何十点、何百点と溜まっている――そんな方なら、「この図案、この機種の枠に入るんだっけ」を毎回1件ずつ開いて確かめる面倒さに心当たりがあるはずです。

刺繍ミシンには機種ごとに使える刺繍枠のサイズが決まっています。手のひらサイズの100mm×100mmの小さい枠しか付いていない機種もあれば、160mm×260mmのような大きな枠が使える機種もあります。図案の実際の大きさが枠の内寸より少しでも大きいと、縫い始める前に機械側で弾かれることもあれば、最悪そのまま縫おうとして途中で止まってしまうこともあります。何十点もの図案を、複数の機種にまとめて振り分けようとすると、「この図案はA機には入るけどB機には入らない」を1件ずつ確認して仕分ける作業が、地味にいちばん時間を取られるところではないでしょうか。

これで解決します

刺繍機データ一括変換に、Tajima DST形式(拡張子.dst)の刺繍データが入ったフォルダと、お使いの機種ごとの枠サイズを渡すと、それぞれの図案がどの機種の枠に収まるかをまとめて調べ、収まるものだけを機種別のフォルダへ自動で振り分けてコピーしてくれます。枠に収まらない図案は複製されず、「どれだけ大きさが超えているか」を添えて一覧に残します。

判定は、刺繍データの中に書かれている「自己申告の寸法」を鵜呑みにするのではなく、実際のステッチ(針の動き)の座標をひとつずつ積み上げて、図案の実寸を計算し直したうえで行います。デジタイジングソフトによっては、この自己申告の寸法が不正確なことがあるためです。

図案データはどこにも送信されません。お使いのパソコンの中だけで処理され、元のファイルが書き換えられることもありません。読み取って、判定して、コピーするだけです。

最初に、正直にお伝えします。 この製品が対応しているのはTajima DST形式(.dst)だけです。ブラザー系のPES形式やジャノメ系のJEF形式そのものの読み込み・書き出しには対応していません。「複数の形式を相互に変換する」道具ではなく、「DSTのままで、枠に収まるかを確認して振り分ける」道具です。DSTは多くの家庭用刺繍ミシンがUSB経由で直接読み込める、業界で広く使われている共通形式なので、購入・自作したデータがDSTで手に入る場面では活躍しますが、PESやJEFでしか手元にないデータには使えません。

無料でできることとの違い

刺繍データを読み書き・変換すること自体は、すでに無料の道具でかなりのことができます。それを隠さずに書きます。

libembroidery(GitHubで公開されているEmbroidermodder/libembroidery)というオープンソースのプロジェクトは、DST・PES・JEFを含む45以上の刺繍データ形式を無料で読み書き・変換できます。1件の図案をある形式から別の形式へ変換したいだけなら、この製品よりも対応範囲が広く、無料です。この製品はそもそも形式変換をしないので、そこでは張り合いません。

Ink/Stitch(GitHubで公開されているinkstitch/inkstitch)は、無料の画像編集ソフトInkscape上で動く刺繍デジタイジング拡張機能です。イラストから刺繍データを新しく作りたい場合には、こちらが向いています。この製品には図案を新しく作る機能はありません。

調べた範囲で、この製品が付け加えているのは次の2点だけです。

新しく図案を作りたい方や、PES/JEF形式そのものを読み書きしたい方には、この製品は向いていません。上記の無料の選択肢をおすすめします。

実際の出力(大きさの異なる見本4点での実測)

40mm×40mm・90mm×60mm・150mm×30mm・220mm×220mmという、大きさの異なる見本の図案4点を、幅100mm×高さ100mmの枠と、幅160mm×高さ260mmの枠の両方へ一括で振り分けてみた結果です。

| 図案 | 100mm×100mmの枠 | 160mm×260mmの枠 |

|---|---|---|

| 40mm×40mm | 収まる | 収まる |

| 90mm×60mm | 収まる | 収まる |

| 150mm×30mm | 枠超過(幅が50mmオーバー) | 収まる |

| 220mm×220mm | 枠超過(幅・高さとも120mmオーバー) | 枠超過(幅が60mmオーバー) |

このように、機種ごとに「収まる/収まらない」がひと目でわかり、収まる図案だけがその機種用のフォルダに自動でコピーされます。

無料でどこまで試せるか

1件の図案が枠に収まるかを確かめる機能は、無料版でも購入版とまったく同じで、何件でも無制限にお試しいただけます。制限があるのは、フォルダ内をまとめて処理する一括振り分けの機能だけで、無料版では1回の実行につき図案3点・機種2つまでに絞られています。それを超える分は「無料版の上限のため未処理」とはっきり表示され、フォルダを分けて何回か実行すれば、時間はかかりますが無料版だけで全部処理することもできます。隠さずそう作ってあります。

ライセンスキーやオンライン認証の仕組みはありません。購入していただいているのは、動かす権利そのものというより、今後の更新と問い合わせへの対応です。

価格

単品買い切り 12,800円 で、BOOTHにて販売されています(無料版は別ページで配布されます)。月額課金やライセンスキーはありません。

実際に使うには

この製品はコマンドライン(画面に文字を打ち込んで操作する形式)のツールです。パソコンの操作に慣れていない場合は、多少詳しい方に最初の設定だけ手伝ってもらう必要があります。一度設定してしまえば、あとはフォルダと枠サイズを指定するだけで、あとはまとめて処理してくれます。

いくつか、知っておいてほしい限界があります。枠に収まらなかった図案を自動で縮小したり回転させたりして収める機能はありません。あくまで「収まるかどうか」を教えてくれるだけです。また、判定は読み取ったステッチの動きに基づく計算上のものであり、実際に縫うときの生地の伸び縮みやたるみまでは考慮していません。最終的な確認は、必ず実機にその図案を読み込ませて行ってください。

この製品は、市販のデジタイジングソフトが実際に出力するあらゆるDSTファイルで網羅的に確認したわけではなく、公開されている形式の仕様書に基づいて自作したデータで動作を確認しています。うまく読み込めないDSTファイルに出会った場合は、可能な範囲でファイルを添えてご連絡いただけると、対応の材料にさせていただきます。

刺繍刺繍データDST形式刺繍ミシン一括処理
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