受託で料金シミュレーターを作って納品するとき、「この計算、どういう順番でやっているんですか」と聞かれて答えに詰まったことはありませんか。「値引きと消費税、どちらを先に計算していますか」に答えられないと、検収が止まってしまうことがあります。見積もりが正しく計算されているかの確認表を、案件のたびに手作業で作っていて、抜け漏れが心配。納品先が外部のスクリプトを読み込めない環境(社内ネットワーク、CDNが遮断された環境、オフラインで見せるノートパソコンなど)で、埋め込み型のツールが使えない——こうした場面に心当たりがあれば、この道具はそのために作られています。
先に正直にお伝えすると、作りたいのが「ちょっとした料金シミュレーター」で、発注元に計算のルールを提出する必要がなく、埋め込み先のサイトが外部のスクリプトを読み込める環境なら、無料の埋め込み型ツール(Alovio CalculatorやCalcEmbed、Common NinjaのCalculator Widgetなど)で十分です。まずはそちらを試してみてください。画面の部品をドラッグ&ドロップで組み立てる手軽さでは、この製品は無料ツールに勝てません。この製品には見た目を組み立てる編集画面がなく、計算のルールをテキストで書く必要があります。
計算のルールを書いたファイルを渡すと、外部を何も読み込まない見積もりフォームのページと、発注元に提出できる計算ルールの一覧、検収の確認に使える境界値のテスト表がまとめてできあがります。売っているのは計算機そのものというより、「納品前の確認が済んだ計算機」です。
無料の埋め込み型ツールとの違いは大きく3つあります。ひとつは、値引きと税のどちらを先に計算するかという「順番」を選んで、それをそのまま仕様として提出できること。ふたつめは、しきい値の前後や選択肢の全パターンを計算した確認表を自動で作れること(手作業の確認表では必ず抜けが出ますが、ここを自動化します)。みっつめは、金額・割合・数量といった単位の食い違い(金額に個数を足してしまう、など)を、ファイルを読み込んだ時点でエラーとして検出できることです。普通の計算機作成ツールは数値をそのまま計算してしまうので、この手の間違いは納品後に金額が合わないという形でしか表面化しません。
実際にお使いいただくには、多少パソコンの操作に慣れた方か、社内外の詳しい方に用意してもらう必要があります。一度セットアップすれば、計算のルールを渡すだけで、外部を何も読み込まない見積もりフォームのページと、発注元に提出できる計算ルールの一覧、検収用の確認表がまとめてできあがります。
書き出した見積もりフォームのHTMLファイルは、そのままブラウザで開けば動きます。内部の計算はすべて整数で行っており(小数点の誤差が出る計算方式は使っていません)、計算式をそのまま実行してしまう危険な仕組みも使っていません。生成したHTMLの計算を実際にブラウザで動かして、境界値テスト表の全行がパソコン側の計算と一致することを確認したうえで書き出しています。納品物は2020年以降のブラウザが必要です。
無料版でも機能は隠していません。制限しているのは量だけです。入力項目5個・分岐3本までの計算機であれば無料で作れます。計算式の単位チェック、パソコン上での計算・内訳表示、判定に使われない条件分岐の検出、見積もりフォームのHTML書き出しまでは無料版でも使えます。無料版で作ったHTMLに透かしや機能制限は入りません。動くものがそのまま動く形で手に入ります。
計算ルールの一覧、境界値テスト表、納品用のZIPファイルの書き出しは購入版のみです。上限を超えると処理が止まり、何が超えたかが表示されます。購入すると外れるのは無料版で制限されているこの3つの機能だけで、新しい機能が追加されるわけではありません。
画面の部品をドラッグ&ドロップで組み立てるような編集画面はありません。計算のルールは、テキストで書く形式です。決済、カート機能、フォーム送信、メール送信、予約機能もできません。CMSへの組み込み、WordPressの追加機能としての提供、Shopifyアプリ化もしていません。正式な見積書(PDF)の発行や、印影、通し番号、取引先管理もありません。
複数通貨や為替換算、税率の地域別自動判定、軽減税率の自動振り分けもしません。税率は書いたルールの数値をそのまま使うため、税率が変わっても自動では追随せず、ルールを書き直して作り直す必要があります。価格表の一覧表ファイルや、価格表の画像から計算機を自動生成する機能もありません。小数点以下7桁を超える精度は、仕様書に書ける精度ではないとしてエラーになります。
名指しできる無料の競合は、Alovio Calculator(無料。条件分岐・計算式・固定小数点の計算まで持っている)、CalcEmbed(無料。3計算機・月500ビューまで)、Common Ninja Calculator Widget(無料プランあり)、PricingEmbed(料金の一覧表ファイルや価格表の画像から計算機を生成する)です。
いずれも「計算式を作って埋め込む」ところまでは無料で強力ですが、丸めの順番を仕様として書き出す機能、検収用の境界値テスト表を出す機能、単位の食い違いを検出する機能の3つは持っていません。逆に、画面を組み立てる編集画面はこの製品にはなく、組み立ての手軽さでは無料ツールに勝てません。勝てるのは納品前の確認作業の部分だけです。フォーム送信や見積書のPDF発行、決済まで欲しい方や、WordPressやShopifyの追加機能として組み込みたい方にも、この製品は向いていません。
単品買い切り 12,800円です。月額料金はなく、値上げもしません。BOOTHで販売しています。
ライセンスキーもオンライン認証もDRMもありません。無料版と購入版の違いはプログラム中の数値ひとつだけで、書き換えれば動いてしまいます。それでもあえてこの形にしています。1.0.x台の不具合修正、税率や納品先の要望の変化への対応は追加費用なしで提供されます。購入者ご本人と同じ事業者内での利用は自由で、案件数や納品先の数に制限はありません。書き出したHTML・一覧表ファイル・ZIPファイルは納品先へそのまま渡せますが、ツール本体の再配布は禁止しています。
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